当てはまったら要注意!”テレワークうつ”とは一体どんな症状?

テレワークは通勤時間の削減やワークライフバランスの両立というイメージから労働者にとってはストレスなく労働するための要素と捉えてしまいがちですが、中には慣れない在宅勤務やコミュニケーション不足、運動不足によってストレスに感じる人もいらっしゃいます。事実「テレワークうつ」という言葉が出回りはじめているのです。
この記事では、テレワークうつとはどのような症状なのか?その対処方法にはどのようなものがあるのかということについてご紹介していきたいと思います。
テレワークうつとは?
テレワークうつとは、新型コロナウイルスの影響や働き方改革の推進によって徐々に採用されつつあるテレワークという働き方のなかで、メンタルヘルスの不調をきたしてしまうことです。
テレワークうつの原因とは
テレワークうつの主な原因はさまざまですが、代表的なものに以下のような要素があります。
・プライベート空間と仕事空間のメリハリがなくなる
・生活リズムが崩れる
・運動不足
・仕事のプレッシャー
特にテレワークと同時にフレックスタイムや裁量労働制を同時に導入している場合は生活リズムが崩れやすく、また働いている姿が見えていない分、生真面目な性格の人は「成果を挙げること」に固執してしまい、プレッシャーを感じることもあるようです。
こういったことから、人によってはオフィスに通勤するよりも大きなストレスになるケースもあるようです。
コミュニケーションの不足もストレスの原因
テレワークうつの大きな原因のもう一つとして、コミュニケーション機会の減少というものがあります。テレワーク環境ではオフィス勤務に比べてコミュニケーションを積極的にとる機会が少なくなりがちで、このことから認識の相違が発生したり、プロジェクトの進行に支障をきたしたりすることがあります。また、プロジェクト進行の遅延から長時間労働につながるケースもあるようです。
このように、うまく仕事が回っていないことがストレスになってしまい、メンタルヘルスの不調につながってしまうのです。
テレワークうつの症状
テレワークうつでは、メンタルヘルスの不調から以下のような症状につながってしまいます。
集中力の欠落
うつ症状を発症すると注意力が散漫になってしまい、仕事に集中できなくなることもあります。重要な情報が頭に入ってこなくなったり、物事を悪い方向に捉えたりしている場合は要注意です。
集中力が欠落することで仕事のミスが増えてしまい、これがさらに本人の責任感や仕事に対するプライドを傷つけてしまい、メンタルヘルスをさらに悪化させてしまう可能性もあります。
睡眠不足
うつ症状を発症すると、うまく入眠できずに夜遅くまで起きてしまうこともあります。眠いはずなのに覚醒状態が続き、これがさらにうつ症状を悪化させてしまうこともあります。睡眠不足の状態で勤務すると当然集中力も落ちてきてしまいますので、負のスパイラルに陥る可能性もあります。
不安感・焦り・憂うつな気分
何事に対してもネガティブでふさぎ込んでしまうこともうつの症状の一つです。テレワークに切り替わってから「本当に評価されているのか」「何をやってもうまくいかない」などといった感情が出てきてしまった場合は要注意です。
テレワークうつの対処法
では、そんなテレワークうつにならないためにどのような対処方法があるのでしょうか。
快適な作業環境の整備
机の大きさ、椅子の高さ、PCの位置…細かいことかもしれませんが、ストレスを少しでも軽減できるように快適な作業環境を構築することは有効な対処方法だといえます。
また、作業環境というのは物理的な環境だけではありません。チームメンバーとコミュニケーションをとりやすい環境を構築したり、円滑にファイルのやり取りを行うためのクラウドサービスを利用したりすることも検討してみましょう。
積極的なコミュニケーション
テレワーク環境では対面でのコミュニケーションと比べて、壁があると感じるかもしれません。このため「テレワーク環境だからこそ積極的にコミュニケーションをとる」ということを心がけてみましょう。
リラックスできる状態の維持
運動不足や睡眠不足はやはりうつ症状を加速させる大きな要因になってしまいます。通勤時間がなくなった分を運動の時間に回したり、勤務時間後には集中することができる趣味に興じたり、リラックス効果のあるグッズを利用してみるなど、プライベート空間でリラックスできる努力をしてみましょう。
まとめ
今回は、テレワークうつとはどのような症状なのか、またどのように対策をしておけば良いのかということについてご紹介してきました。テレワークはまだまだ日本ではイレギュラーな働き方であるため、企業も「どうすればよいか分からない」という手探りの状態ですから、心身の健康を保つための取り組みは個人でも行うようにしましょう。
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